少女趣味こーなあ 長屋版

長屋の今月の少女趣味こうなあ

時を越えた美しさの秘密       サム・レヴィンソン
魅力的な唇でいたいなら、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳でいたいなら、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりでは歩めないことを知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、
失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に、助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。

年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所だからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、

その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。

ご隠居 サム・レヴィンソンは、アメリカの詩人で、この詩は 

孫娘のために書いたそうや。インターネットでわしの娘が調べた詩なので、それ以外のことはよくわからへんのや。ただ、オードリーヘップバーンが、子供たちに読み聞かせていた詩だということで有名になったらしいんや。

熊さん なんか、ありきたりといえば、ありきたりですなあ。

虎さん ええ詩やないか。

熊さん せやけど、男女同権云々でひっかかりそうな気もしますな。

ご隠居 なんでも平等平等というのは、わしは嫌いじゃ。

熊さん そうでんな、髪の毛も平等違いますもんな。

ご隠居 やかましいわ、この詩は、孫娘へのおじいちゃんの思いが感じられてわしは大好きじゃ。

虎さん ところでご隠居はもう「ひとつの手は、自分自身を助けるため、 もうひとつの手は他者を助けるために」あることに気づきましたか。

ご隠居 気づいてるけどな、かたっぽの手、神経痛やねん。